2018年に出版された伝説の投資家cisさんの著書「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」。
以前読んだ書籍ですが、改めて読みましたので レビューを共有します。
投資手法は人により様々で、何が正解、というのはありませんよね。
ただcisさんの本著で書かれている考え方は、私に取っては力強い考え方です。
「この本はこんな人におすすめ」
▶︎cisさんの考え方が知りたい人
▶︎現在投資をしていて、新しい投資手法についても学びたい人
▶︎cisさんがどのような修羅場をくぐり抜けて現在の資産を築いたか知りたい人
書籍紹介

タイトル | 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 |
著者 | cis<しす・個人投資家> |
出版年 | 2018年 |
出版社 | 角川書店 |
価格(税抜) | 1,500円 |
トータル評価 | |
読みやすさ | |
実用度 | |
本棚度 | |
読書時間 | 約0.5時間 |
リターンを求めてリスクを取る、それが相場。
一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 cis著 裏扉
ピンチとチャンスは紙一重。
結果は受け入れるしかない。
【全体】読んでみての感想
著者のcisさんは約50万人のフォロワー、資産230億を築かれている伝説のトレーダーです。
しかしながら、情報商材などの販売はされていません。
その中で本書は本人が書かれた、投資の哲学、過去くぐり抜けてきたイベントがかかれている貴重な本です。
また簡潔にまとめられていることから、初心者でも読みやすく、投資手法を学ぶには最適な材料になっています。
私(にんにん)の投資手法は「成長株の長期投資」を軸に運営しております。
cisさんの投資手法は、シンプルに言うと、「上がる株を買って、ホールド。下がったら売る」という「順張り投資」です。
市場の流れに沿って、自分の考えに固執せず、トータルの損益で考える。
言われたら「そりゃそうだろう」、と思いますが、
これを継続しているcisさんの考え方を、自分の手法に取り入れられるか、時間を取って考えてみても良いのではないでしょうか。
著者紹介

cisさんは2000年から株式投資を本格的に始められ、2005年のジェイコム誤発注事件で6億円の利益をだされました。
趣味はゲームで、他の投資家さんも多いですが学生時代はパチンコで稼がれていました。
サラリーマンをしながら投資をされていましたが、仕事の都合で儲ける機会を逃すこともあり、専業になられました。
順風満帆ではなく、リートで6億の損失、ライブドアショックで5億の損失を出しながらも230億という膨大な資産を築かれていました。
【詳細】本書の内容、および感想
本書は7章で構成され、基本的な考え方、cisさんのあゆみ、初心者へのアドバイスなどがかかれています。
本ブログでは考え方の部分を中心に紹介をしていきます。
値動きという「事実」を見て「上がり続けている株」を持とう

自分が調査して買った株。それが下がった時に、どう思うか。
「いや、特に悪材料は出ていないので、ミスプライス。私の分析、ストーリーは変わっていない」と考えホールドする方も多いと思います。私もそうです。
本当にそう思っているのかもしれませんが、「負けを認めなくたい」「せっかく調べたのに・・・」と思っているのも否めないです。
cisさんは 上がる株は上がり続けるし、下がる株は下がり続ける、という考えをされており次の通り述べています。
今現在買われていることで上がっている、売られていることで下がっているいうのは明確な事実としてそこにある。
同著、p.15
であればマーケットの潮目に沿って行動するのが一番勝つ可能性が高い。
「銘柄に惚れる」といいますが、自分が正しいと思っているストーリーと、実際に株価に反映しているものが違う場合、ホールドし続けるのではなく、値動きという事実をみて、判断すべきということです。
買い増しの基本戦略
そのように基本的には「順張り」を推奨されています。
そのため、下がり始めた株を強気に買います「ナンピン」はリスクが高く、さけたほうがいいです。
逆に、上がってしまったとしても、まだ上がる、と思うのであれば、買い増せば良いです。
シンプルに、ドライに、全体の流れが上げなら、勝てる確率が高く、買っていく というのがメッセージです。
自分だけが知っている情報なんて、ない。

この企業はもっと価値があるはずで、株価に反映されていない。
そう思って下がっている株を買い増す戦略はリスクが高いです。
価値があるはず、というのは自分の考えて、正しいかどうか分かりませんが、
「株価が下がっている」というのは紛れもない事実です。
出し抜くには、自分だけが知っている「事実」を集めて勝負することが必要です。
インサイダーでない手法としてはtwitterでの情報収集で瞬間的に早く動くことや、
サラリーマンで自分の会社の周囲の流れ(受注が増えている、減っている、など)をアンテナ高くキャッチして、自分の売買行動に反映をさせていきましょう。
出口戦略は?

では、上がった株をホールドできているとして、それが自分の狙いとしては「ここまで上がる」と思っていても、
実際その株がどこまで上がり続けるか、わかりません。
「利食い千人力」といいますが、利確をする人が増えると、その株の値段は良い株でも下がります。
少し下がったところが押し目で、また上がるかもしれませんし、そのまま下がるかもしれません。
cisさんは上がっているうちはホールドし続け、2度目の押し目ぐらいになった時に売る、
というのが基本出口戦略とされています。
終わりに
今日は
「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んで cisさんの投資思考を学ぶ
というテーマで書きました。
本書では当ブログでは紹介していない過去のcisさんの体験談や、それを通した個人投資家へのメッセージが散りばめられています。
私はこの本を読んだ時に、他の本に比べて具体的で、リアルだとおもいました。
スケールが大きすぎるのは正直多いますが、投資したことがない人でもノンフィクションとしても楽しめます。
資本主義は人類史上最高のゲームかもしれない
p.198
株式投資を「楽しんで」いければいいですね^-^
では、またー。しゅたっ!
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