こんにちは。こんにんです!
専業投資家と兼業投資家の大きな違いの1つは、収入のフローがあるかどうか、です。
専業投資家は株式の売買益や、配当利子などで収入が入ります。
一方で兼業投資家は、それに加え、会社からの給与があります。
株式市場が難しい状況でも、生活費を稼ぐためにトレードしなくてはいけない専業投資家とは違い、
兼業投資家は、株式投資をしなくても、会社勤めを続ける限り、収入があり生活できます。
今日は、そんな兼業投資家をしながら、また波乱の人生を送りながらも、「億り人」となった
DokGenさんの著書を、紹介します。
この本はDokGenさんが息子に伝える、ということでご自身の生涯を書かれていますので読みやすいです。

まだ20代、30代の人は特に、著者の息子になった視線で読んでみるとおもしろいです^-^
こんな人がお父さんだった頼りがいありますね。
「この本はこんな人におすすめ」
▶︎サラリーマンをしながら株式投資をしている人、これからしようと思っている人
▶︎成功者になる過程を知りたい人
▶︎テクニカルより、ファンダ重視で投資をしている人
それでは、いきましょう!
書籍紹介


タイトル | どん底サラリーマンが株式投資で2億円 今息子に教えたいお金と投資の話 |
著者 | DokGen訳 |
出版年 | 2021年4月 |
ページ数 | 176ページ |
出版社 | ダイヤモンド社 |
価格(税抜) | 1,400円 |
トータル評価 | |
読みやすさ | |
実用度 | |
本棚度 | |
読書時間 | 約2時間 |
人生100年時代とも言われる長い人生を幸せに生き抜くには、
どん底サラリーマンが株式投資で2億円 今息子に教えたいお金と投資の話 DokGen著 p9
株式投資が欠かせない。
【全体】読んでみての感想


著者は父子家庭でお子さんを育てながら、サラリーマンの本業をこなし、
リーマンショックやなどを経て、資産を激しく上下させながらも、2億の資産を築かれました。
そんな投資方法は、兼業投資家にとっては参考にできる投資方法だと思います。
毎日株価を気にしながら、昼休みもチャートをチェックして・・・というのは普通にサラリーマンをやっていると無理です。
また著者が自分の半生を振り返りながら、「自分の投資、資産運用の考え方を息子に伝える」というもので、
物語としても読みやすいものになっています。



仕事、育児、投資・・・全てを両立させるのは努力と強いメンタルが必要ですね
DokGenさんの投資哲学は簡単には次の通りです
・自分な得意な領域で、有望な小型銘柄をみつける
・購入して「ほったらかし」にしておく
・ストーリーが崩れなければ、長期でずーっとホールド



毎年利確しなくていい、兼業投資家の”強み”を活かした戦略です
有望が銘柄を選ぶことに時間をかけて、毎日の値動きに一喜一憂するのはやめましょう
著者紹介


https://ameblo.jp/hm3102/
著者のDokGenさんは、日本の食品メーカーにお勤めの兼業投資家です。
「独り言」=「どく・げん」=Dok Gen というハンドルネームでブログを発信されています。(上記)
DokGenさんは、サラリーマンをしながら、資本家になるために投資をされ、90万円の元手から、2億の資産を築かれました。
その方法が「ほっとけ投資」というスタイルです。
【詳細】本書の内容、および感想
本ブログでは著者の半生と紹介されている投資法を紹介させていただきます。
父子家庭で、育児と仕事の両立


DokGenさんはご結婚されたのち、お子さんを持たれました。
奥さんは結婚当初は専業主婦をされていましたが、夜のパートを始めました。



奥さんのパートの収入は全額奥さんのお小遣いになったようで、
DokGenさんの収入だけで生活されていました。ジャイアンですね。
そんな中、奥さんに浮気が発覚し、相手の男が信頼できなかったことから、
DokGenさんが親権を取り、離婚されました。



当時としては白い目で見られながら残業せずに帰り、保育園にダッシュ。
育児と仕事の両立でてんてこまいだったようです。
趣味の投資を継続、激しいアップダウンで億り人へ
DokGenさんの本書で紹介されている資産運用の推移は次の通りです。(抜粋)
西暦(年齢) | できごと |
2001年(35歳) | 妻の浮気が原因で離婚 財産分与130万円を全額投資 その翌日同時多発テロで90万円に転落 |
2004年(38歳) | 徹底した節約で、元手を1,000万円まで増やす |
2005年(39歳) | ITバブルに乗り、資産を2億3,500万円まで増やす |
2006年(40歳) | ITバブル崩壊(ライブドア・ショック)で資産8,000万円に急落 |
2008年(42歳) | リーマンショックで保有株が半値に |
2011年(45歳) | 東日本大震災で保有株が半値以下に |
2014年(48歳) | アメリカでの激務がたたり、狭心症で心臓手術。 |
2018年(52歳) | 資産2億円達成(ダブル億り人) |
2019年(54歳) | 資産2億5,000万円達成 現在も食品会社に勤務 |
資産成長の過程


元手の形成期(35歳〜38歳)
35歳で離婚されてから、38歳までの間に、資産を90万円から1,000万円まで貯めています。
DokGenさんは元手を増やすと複利の効果が大きくなるため、元手を貯めることが大切と言います。
具体的には次の方法で節約をされました。
年収の半分を貯金して元手を作ろう、とされています。
- 住居費は手取り月収の15%以内(会社からの賃貸補助も活用したい)
- 食費は月3万円前後(自炊すれば可能)
- 着るものはユニクロ(ユニクロじゃなくてもいいですが、シンプルで安いもの)



家計簿は細かく作らなくてもOKだが、
次の2つは把握しよう
トータルいくらあるか(=資産)
現金はいくらあるか(=買付余力)
ハイリスク投資(39歳〜40歳)


この時期は元手1,000万円から、一気に2億円以上に資産を増やされました。
サイボウズなどのIT関連の株価が急上昇したITバブル。そこに信用取引をからめて一気に爆増です。
ご本人も、ITバブルに乗っかり、ラッキーとおっしゃっています。



危険でしたが、ここで勝負をかけたことで一気に好転されました



でもちょっと、まねできない・・。
ほっとけ投資(39歳以降)


39歳以降は気に入った株をかって、長期でバイ&ホールド。「ほっとけ投資」で資産を形成されています。
ほっとけ投資はつぎの4つの基準で企業を選びます
- 知っている会社
▶︎よく知っている身近なセクター、好きな会社。日本株でいい。 - 多分倒産しない会社
▶︎自己資本比率、利益余剰金が積み上がっている、現金が多い - 割安な会社
▶︎同じセクターの銘柄と比べた場合にPER,PBRが低い - 小さな会社
▶︎成長余力が多い、機関投資家に見られていない - 配当性向が適切で、成長とのバランスがいい
▶︎配当性向30%、利回り2〜3% - 1つのカゴにもる
▶︎分散だと当たっても増えない。自信があったら資金を絞って、集中させる
元手をためて集中投資


以上のことをまとめると次の通りになります
- 元手を貯める
- 銘柄を探す(小型、など)
- 勝負できるなら、集中投資
- ストーリーが崩れるまで、”ほっとく”
DokGenさんは、
2006年の時にライブドアショックで8,000万円になったあと、
2018年までの12年間で2億まで増やされています。
これは、年利8%で複利運用したら達成できる数字です。
8%を毎年出し続けるのは至難の業ですが、それができたとしても、
2億まで増えたのは元手がある程度あったからです。
次の表をご覧ください。
元手 | 年利8%で複利運用 12年後の資産額 |
100万円 | 252万円 |
500万円 | 1,260万円 |
1,000万円 | 2,520万円 |
5,000万円 | 12,590万円 |
8,000万円(DokGenさん) | 20,145万円 |
終わりに


今日は
【サラリーマンをしながら億り人】『どん底サラリーマンが株式投資で2億円 今息子に教えたいお金と投資の話』紹介
というテーマで書きました。
DokGenさんは、育児仕事に忙しい中で元手を作りながら、株式投資で財をなされています。
レバレッジなどは有効ですが、リスクはあります。
やるならリスク許容度を見て、自分が自信ある銘柄に投資する時に短期で使いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またー。しゅたっ!
コメント