私は単元(100株)で持っている銘柄は少数で、ほとんど未単元株で持っています。
未単元株は会社や呼ぶ人によって、端株、ミニ株、ワン株…などいろいろありますが、
私は単純に「端株」と読んでます。
マネックス証券で2021/7/1から端株の買付手数料が無料(売るときは手数料必要)になります。
端株派の私としてはうれしかったです。
これをきっかけに、今日は端株について私の見解を書いていこうと思います。
▶︎端株って何かわからない人
▶︎単元株しか持ってない人
▶︎投資資金が少ない個人投資家
端株って?
日本株は、通常100株からしか買えません。
(米国株は1株から買うのが普通です)
例えばスーパーでマグロのお刺身を買おうとします。
でもちょっとでいいので2切れでいいかな、と思っても、買えません。
だいたいパックで5切れとか入って、タッパーに入ってますよね。
そんな感じで日本株も1株100円の株を買おう、とおもっても100円では買えずに、
100円x100株=10,000円必要です。
私は任天堂の株主ですが、任天堂を普通に証券口座で買おうとすると、費用が膨大で普通の個人投資家には買えません。

6/25終値の任天堂の株価は64,070円です。
100株単位で買うと、64,070円x100株=6,407,000円必要ですが
端株で1株だけ買うと、64,070円で買えます。

実際の私のネオモバ証券(SBI証券とTSUTAYAが提携して作った証券会社です)では、任天堂を5株持っていますので、320,350円の評価額です。100株買う場合の600万円とは、大違いですね。
端株のメリット
端株のメリットはいくつかあります
小口・小額で株価が高い企業の株主になれる
コロナで巣ごもりが増えて、任天堂の「SWITCH」が品薄になって、なかなか手に入らない状態がまだ続いていますね。
任天堂のように好調な企業があって、自分が「この株は上がる!」と思ったときに、資金の関係で買ええないと諦めてしまいます。
ところが端株であれば小額から買えますので、そういった株を保有でき、キャピタルゲイン・インカムゲインを狙えます。
時間分散でリスクが減らせる
100株単位での取引だと、その単元を一度で買うことになります。
例えば先程の任天堂だと600万円必要です。資金があったとしても、一度で買うことはリスクが高くないでしょうか。テクニカルが得意で買いタイミングがバッチリわかるのであれば、一気に買った方がいいですが、株価のボラティリティ(値動きの幅)が高いと、上がる可能性もありますが、下がる可能性もあります。
そのような場合「あ、今日買っておけば」「来週にしておけば」などとなる可能性があります。
そこでリスクを分散させるために有効なのが「時間分散」です。
600万円を一気に買うのではなくて、例えば5日毎に、10回に分けて6回買えばその間の単価が平均化されて、日々の値動きに対するリスクは減ります。
※もちろん、一番安いとこでは買えないので、”うまみ”は減ります。

ポートフォリオのバランスがとりやすい
たとえば、「これから車業界が来る!」と思うとします。
トヨタもホンダも上がりそうだけど、どっちの方が上がるかわからないし、もしかしたらどちらか下がるかもしれない。両方とも同じ金額投資したい!
そういったケースになったときに、単元株(100株単位)で同じ金額だけ持とうとすると、次のようになります。

7203トヨタ自動車
9,849円x100株=984,900円
7267本田技研
3,593円x300株=1,077,900円
合計:2,062,800円
ちょうど一緒にはなりませんが、大体同じになりました。
合計で200万円必要です。大きなお金ですよね。
2銘柄の差額は、93,000円です
これを端株でやろうとすると次のようになります
7203トヨタ自動車
9,849円x1株=9,849円
7267本田技研
3,593円x3株=10,779円
合計:2,0628円
こちらもぴったり同じにはなりませんが、合計約2万円で、安いですね。
2銘柄の差額は、930円です かなり近いですね。
このようにPFのなかで、バランスがとりやすくなります。
銘柄が増えると効果はもっとでますよね。
端株のデメリット
端株にはもちろんデメリットがあります。
それは、テクニカル的なタイミングを見た買い方ができない、ことです。
これを重要視される人には、重大なデメリットになります。
売買条件が制約される
普通の単元株でできる、
指値(1,000円で買う)、
条件付き執行(1,000円以上になったら1,100売り注文) などができずに、
成行注文(何円でもいいので、買う、売る)しかできません。
成行が成立する条件は証券会社によって違いますが、今回買付手数料を無料にしたマネックス証券は次のようになってます。

午前11:30までに注文したものが、当日後場の始値で約定します。
つまり、「1,000円で買いたい」「昼休み前に買いたい」「上がったからいまかいたい」
など、時間や価格を条件にした売買ができません。
空売りができない
株は、上がる時だけでなく、下がる時でも利益が狙えます。
「この株の株価は高すぎる、下がるはず」と思ったとき、単元株なら「空売り」ができますので、値下がり時にも利益が狙えます。
端株には、空売り制度はありません。空売りは誰かの株を「借りて」売るので、端株単位では貸してくれない、ということですね。また自分の株を「貸株」にして金利を得ることはできないです。
おわりに
端株はメリット・デメリットありますが、私のように資金が少ない個人投資家にはメリットがあると思います。
1株でも株主ですし、株主総会での議決権や、配当はもちろんもらえます。
ただし優待は100株以上保有、が条件になっていることも多いので、そこは注意が必要です。
資金が1億ほどになったら、機動的に売買する必要があると思いますが、
総合的には、個人投資家は端株で買うべし、と思います
では、またー
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