このままこの会社でサラリーマン続けてていいのかな…
転職した方がいいのかな、いっそ独立してみるか。
でもお金ないしな・・・
「サラリーマンを3年もやってると、普通になっちゃう」
これは前職の時に同期に言われた言葉です。
私は現在2社目で、29歳の時に転職をしました。
特別何かやりたかったわけではないですが、「漠然とした不安」を持って仕事をし続けてて、
10年後、20年後に、自分のありたい姿になれるのか、非常に不安で、転職活動をして、
今の会社に転職をしました。
本書は、そのようなほとんど全てのサリーマンが持つ悩みに対して「地味な起業」という提案をしています。
今の仕事を辞めるのは怖い、自分が得意とすることがない…そのような「普通の人」がとれる戦略として書かれていますので、そのような悩みを持っている人にはおすすめの本です。
▶︎今の仕事を続けててもスキルが身につくか分からず、将来が不安な人
▶︎転職、または独立したいが誇れるスキルがなく困っている人
書籍紹介
タイトル 僕たちは、地味な起業で食っていく。
著者 田中祐一
出版年 2019年9月
出版社 SB Creative
価格 1,400円(税抜)

読みやすさ ★★★★☆(内容は簡潔で読みやすい)
実 用 度 ★★★★★(読破後すぐに取りかかれる内容です。)
本 棚 度 ★★☆☆☆(考え方を吸収できれば良いかと思います)
読書時間 約0.5時間
「今いる会社で働き続けるか?転職して他の会社にいくか?」
p.1-2
「どんなキャリアが自分に合っているのか?」
「このまま、会社にいるしかないのか?」
今、そんな悩みや焦りを感じているあなた。
特に「やりたいこと」や「まとまったお金」、「明確なビジョン」がなくても、
他のどんな働き方よりも安パイに
経済的に自立できるすごい働き方があります。
それが「地味な起業」です。
【全体】読んでみての感想

私の友人に独立した人がいます。
その人は私と出会った時には、全然その辺りの知識がなく、投資も資産運用も、何それ?という感じでした。
しかし、「このままサラリーマンを続けていても自分は幸せになれない」と思いたち、
ネットで流行っていたせどりや物販を開始し、ものすごい勢いで収益を上げていきました。
はじめは、なかなか成果がでなかったものの、「10万、安定的に稼げるようになった!」と言われた時には、
嬉しい気持ちと、焦りと、尊敬が混じった感情になったことを覚えています。
彼には、私にはない「社交性」と「行動力」がありました。
新しいことをどんどん取り入れていき、
その情報が落ちているような交流会やコミュニティーのオフ会を主催してどんどん情報を取りにいく。
私も、同様に「このままでいいのか」という気持ちはありませんでしたが、得意なこともなく、
転売はリスクが怖く、メンタルブロックがありできていません。
本書では、そのような「普通の人」がトライできる具体的な方法ー「地味な起業」をする方法が述べられています。
この本を読んで、できることから少しずつでも自分のスキルを広げて、
「会社に依存しない生き方」を築いていきたいです。
【詳細】本書の内容、および感想
本書は、5章で構成されています。
その中から1章、2章の内容を私の見解を加えながら、紹介していきます。
同じ会社にい続けて、何もしないリスク

同じ会社にいい続けると、その会社の中では、顔が広がり、根回しがやりやすくなります。
また、会社独自のシステムやルールに精通できるので、重宝されることでしょう。
しかし、それは「その会社でしか生き残れないスキルだけが手に入っている」状態になってしまうリスクがあります。
それではいざ転職しようとする場合、新たな企業にアピールすることがなく、市場価値が低い人材となってしまいます。
「終身雇用制度の崩壊」が言われていますが、もはや個人が定年まで同じ会社にい続けられる時代では、
本当になくなっていることを認識してください。会社都合で望まない地方転勤や、海外赴任などを言い渡される場合もあります。
自分軸をみつけよう

FIREがブームです。FIREは”Financial Independence & Retire Early”の略で、アメリカから発信されているムーブメントです。
その前半部分の”Financial Independent”を実現できれば、いつでもリタイアできますし、やることがみつかったらそちらにチャレンジすることもできます。
著者は次の通りに述べています。
「経済的に自立できる個人」とは、会社にいてもいなくても、周囲の人から「指名される力」を持っている人。
p.19
(中略)
他の人から「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえる個人である、ということが最も「市場価値」が高い人なのです。
この市場価値を高めながら、収入も得られる状態を実現できるのが「地味な起業」だと言います。
地味な起業とは?
地味な企業とは、一般的に言われる「派手な起業」ではなく、初期投資も、特別なスキルも必要としない起業です。


地味な起業は、派手な起業と違って、自分が主役ではありません。
他の人のお手伝い、困った人を助けることで 自分を活かしていくのです。
地味な起業で必要なこと
地味な起業では、特別な資格は必要ありません。
困っていひるとを見つけて、その手助けをすることで達成できます。
<地味な起業に必要なこと>
①相手の困っていることを見つける洞察力、質問力
②人を応援するための発信力
③信頼を構築できる人間力
④とにかく「やってみる」実行力(フットワークの軽さ)
著者は、セミナーなどで片付けを手伝ったり、無償で簡単な仕事をすることで信頼を蓄積して、
大きな仕事をもらえたり、一歩ずつすすんでいったことがエピソードとして紹介されています。
また、計画を緻密に立てて、実行するような大きな仕事ではなく、細かな仕事を積み上げていくため、
思いついたら、即実行して仕事につなげていくことが大切です。
具体的になにしたらいいのか?
自分に合ったジャンルの見つけ方
では実際、なにをしたらいいのか?それを判定するための下記チャートを参考にしてください。

私は一番右の「マネジメント系」になりました。
エクセルを使って、セミナーの出席者や料金の徴収を手伝ったり、
line@や、facebookなどの設定を代行したり、
それをwebpageにアップするのを手伝ったりする、「後方支援」の役割です。
今の会社の事務仕事の延長線上で、わからないことでもググればでてくることばかりです。
仕事の受注方法

仕事の受注方法は、「困っている人をみつける」ことです。
SNSで繋がっている人や、セミナーで知り合った人。また、友人や、よくいくお店などでもいいです。
彼らは「派手な起業」で自分のスキルを活かしてオリジナルで頑張っている人たちです。
その「彼らしかできないこと」に集中できるように、めんどくさい後方支援業務を手伝ってあげてください。
最近はwebで個人業務を募集するサービスもあります。
チャンスをみつけたらどんどん手を上げて、コツコツやっていきましょう。
終わりに
今日は
【感想・レビュー】僕たちは、地味な起業で食っていく。
というテーマで書きました。
本ブログでは全5章のうち2章しか紹介していませんし、
具体的な著者のエピソードや、著者の生徒の具体例も書かれています。
「起業」と聞くと、資金が必要だったり、特別なスキルが必要とされるイメージが強かったですが、
本書を読んで、それを支える仕事で起業していく方法もあるのだと知りました。
当記事が少しでも皆さんの背中を押す一助になると嬉しいです。
では、またー。しゅたっ!
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