自分のキャリアに関する本は多くありますね。
私は転職経験者で、4年ほど前に大きくキャリアをかえました。
これが正しい選択だったかどうかは、今でもわかりません。
現在はVUCAの時代と言われており、変化の大きな環境です。
そんな変わっっていく環境の中で自分のキャリアを考えていくには、
「自分のコア」を持つことが大切な価値観の1つと言われています。
※VUCAは
Volatility(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
の頭文字で いろんなことが変わって、先のことが予想しづらい、という意味です。
今日紹介する、「”好き”を仕事にできる人の本当の考え方」という本は、
そんな時代のキャリアの考え方、自分の働き方のヒントになります。
「好きを仕事にできる人の本当の考え方」は、こんな人におすすめ
▶︎転職や就職を考えているが、企業を選ぶ軸が決まっていない人
▶︎現在サラリーマンあが、今後このままでいいのかな、と思っている人
書籍紹介
タイトル ”好き”を仕事にできる人の本当の考え方
著者 岡崎かつひろ
出版社 きずな出版
価格 1,400円(税抜)

初心者向け度 ★★★★☆
実用度 ★★☆☆☆
読書時間 約1.5時間
「やりたいこと」「好きなこと」
扉
それが見つかれば、
あなたは幸せになれますか?
【全体】読んでみての感想

本書のタイトルは「”好き”を仕事にできる人の本当の考え方」ですが、
著者は、「好きなこと」「楽しいこと」というのを入り口にして仕事を選ぶのではなく、
はじめから好きではなく、仕事をしていくなかで努力して工夫をしていくことで、
「好き」「楽しく」なっていく、ということを書いています。
正しいことをハッキリ「正しい」と言うために書いた本です
p007
はじめからずーっと楽しい仕事ができれば、それがベストだと思いますが、
社会人経験14年程度になりますが、そんな仕事はありません。
著者の岡崎さんは、サラリーマンでも起業家でもありますが、起業ですら、
楽しい仕事だけをやっていたわけではない、ということですので、
サラリーマンは余計に「やりたいことだけをやる」ことは難しいのが現実です。
世の中の当たり前に、疑問を持とう。
p.009
世の中の当たり前に流されるのは、今すぐやめよう。
普通であることを誇っているのは、ダサいぞ!
私も1度転職をしてますが、働き方やキャリアには日々疑問を持っています。
同じような悩みを持っている方には一読の価値がありますが、
「私の生き方はこれ!」と決まっている人には不要な本です。
【詳細】本書の内容を踏まえてたブログ主の考え方
本書は第1章〜第5章の5章で構成されていますが全ては紹介しきれないので、
メインの第1章の内容をメインに私の考えを加えて紹介します。
仕事を楽しめるようになるには

キャリアの相談や企業でのキャリア研修を受けると、次のような3つのwill,can,mustの絵がよく出ます。

willは自分がしたいこと。
canは自分ができること。
mustはしなくてはいけないこと(会社からの命令など) と言う意味です。
この3つの円が交わる仕事は、自分がしたくて、できて、求められていることなので、最高です。
しかし、実際はmustとcanの交わる仕事の方が多いのではないでしょうか。
できるし、やらなくてはいけいけど、 やりたくない、という仕事です。
これは起業されていた岡崎さんもそのように書かれています。
当然、サラリーマンの私にとっては、もっとこの要素が強いです。
また、「できないこと」はつまらないです。わからないのでイライラします。
しかし、だんだんできるようになってくると、全部でなくても、面白いところも見つかってきます。
もし、やってみて、できるようになっても、「おもしろくない」と思ったら、それは経験として次にいきましょう。
自分の「好きなこと」はそれだけでは仕事になりません。
例えば私は趣味でゲーム(ドラクエ)をしますが、それは仕事になりません笑
プログラミングもできなければ、攻略サイトを書いたり、そこまで深入りするほどではないです。
キャリアにしていくには、自分の好きなことをもっと掘り下げて、
知らないことをやっていきましょう。
「長所」を活かした仕事をしたい?

自分の長所、短所を考えたことはあると思います。
就活の時に、アピールしますよね。私は「小さな努力を積み上げられること」といった記憶があります。
私は文系で、特技などもなく、学生時代部活やサークル、ボランティア活動を経験した、
いわゆる「大学生」ではなく、鬱々とした大学生生活(笑)をすごしてきたので、
何もアピールできるものがなく、苦労した経験があります。
絵が描くのが得意な人や、経営分析が得意な人。
自分の秀でたスキルは「これ!」というのを持っている人もいますが、
「その道に行けば、みんなできます」。 というのが現実です。
「能力が低い人ほど、自分の能力を過大評価しやすい」という心理効果があり、
ダニング=クルーガー効果として知られています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%9D%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C
(wikipedia)
逆に自分が秀でていない、と思っている部分でも、他の人からみると長所になることがあります。
ジョハリの窓、という心理学で有名なものがあります。

ここでいう「盲点の窓」というところが、自分が気づいていない長所・短所になります。
自分のことを知っている、友人などにも聞いてみるとおもしろいかもしれません。
また、「秘密の窓」を指摘されて、自分が気づけてない自分に気づけた人は、その人を大事にしてください。自分のことをよく見てくれている大切な人といえます。
自分で長所を決めつけず、自分の気づいてない長所を増やすことに挑戦したほうがいい
p.037
仕事は「会社」で選ばないようにしましょう

仕事は給料や福利厚生より「職能」で選びなさい
p.038
toyotaが終身雇用継続が難しいと発言したことが、過去に話題になりましたね。
https://president.jp/articles/-/28850?page=1
内容を読むと一概にネガティブとは言えないのですが、いずれにせよ大企業や安定企業に入ったら、
あとはのらりくらりで定年まで・・・というのは厳しというのは現実です。
私は個人的に「実質的な0円オファー」と呼んでいます。
スポーツの世界では「0円オファー」というのがあります。つまり年俸0円です。
「契約更改するけど、給料0円ね」ということです。
だったら、他のチームに、と思いますが、練習環境などはチームにいると受けられるので、
耐えざるを得ない選手もいます。
サラリーマンの世界でも同じようなことが起こります。
例えば、「自分が絶対したくないとおもっていた仕事への配置転換」や
「介護する家族がいる状態での僻地への異動」です。
会社としてはもういらない人材、もしくは人件費削減の対象なのだが、今の法律だと簡単に辞めさせることができません。
やめさせるにもお金がかかりますので、従業員が「自ら」やめてくれるのがいいです。
そのために、従業員が自ら「やめます」といってくれる環境を作ることがあります。もちろん合法です。
私が静岡の西部にいた時、自動車メーカーの関係会社に勤めていたテニス仲間がいました。
その人は両親を介護しながら、ずっと同じ地域で暮らしてきました。
しかし、突然事業所の閉鎖、及び岩手県への配置転換を言い渡されました。
本人も45歳で「どうしよう・・・」といっていましたが、結局家族の都合でその地を離れるわけにいかず、
自主退社して転職をしました。
こういう状態になった時に、著者のいう通り、「職能」で選んでいれば、
同じような仕事をやっている会社に転職できます。その方は、排水処理関係の仕事だったので、他の会社に就職できました。
今所属している部署の仕事が自分の一生の仕事にできるかどうか、わかりません。
いろんなことに挑戦して、今まで自分が知らなかった「得意なこと」「好きなこと」が見つかるかもしれません。
「自分がこれができる人」というのを作っていきましょう。
スティーブ・ジョブズの有名な言葉に”connecting the dots”をいうのがあります。
直訳すると「点を繋げ」という意味ですが、一見関係ないと思っていたことが、実は後で繋がってくる、
ということがあります。
キャリアでも同じことが言えそうです。
おわりに
今日は、
【レビュー】”好き”を仕事にできる人の本当の考え方 を読んで自分の価値を上げていく方法を学ぶ
という記事を書きました。
キャリアや生き方は最後は「全て自分」です。これからかは「◯◯につとてめている私」ではなく、
「私」としての価値を考えて、仕事をすることが大切です。
転職する時に「あなたは何をやってきて、何ができて、どう弊社に貢献できますか」というのを必ず聞かれます。
そのときに「なんとなくすごしてきました」というのでは落ちます。
転職は自らの意思でするときもあれば、「せざるを得ない時」もあります。
そのときにスムーズに移行できるよう、自分の身を守るためにも、「自己投資」や「自分のキャリア」を考えてみましょう!
では、またー。しゅたっ!
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