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“生きる”ことを噛みしめよう『体験の哲学』紹介

体験の哲学紹介

ハードルが高く思える「哲学」。
その哲学をわかりやすく解説されている飲茶先生の最新の著書「体験の哲学」を読みました。

どうしても実用的ではなく、概念的な解説になってしまう哲学本ですが、
「体験する」というキーワードを通して、「哲学を体験する」ことについて書かれています。

この本んはこんな人におすすめ
▶︎最近新しい体験をしていない、と思う人
▶︎毎日忙しくて、日常がなんとなく過ぎ去っていると感じている人

目次

書籍紹介

タイトル 体験の哲学〜地上最強の人生に役立つ哲学活用法
著者 飲茶
出版年 2021/6
出版社 ポプラ社
価格 1,300円(税抜)

「体験の哲学」 飲茶

読みやすさ ★★★★☆(話し言葉で書かれていて読みやすい)
実 用 度 ★★★★☆(今日から実施できることがかかれています)
本 棚 度 ★★☆☆☆(この本の内容を自分に当てはめて使えます)
読書時間  約1時間

世界には未体験が溢れている。
体験を意識して味わって生きよ。
漫然と日常を生きるな。何を前にし、何をしているかを意識しろ。
行為それ自体が目的となるような行為こそが幸福だ。

【全体】読んだ感想

哲学の本でも、飲茶さんの本はわかりやすい

飲茶先生は、哲学に関する本を何冊も出版されていて、どれもわかりやすいのでよく読みます。
特に「正義の教室」は物語調で書かれていて、非常に面白かったので、本棚に置いて時々読み返しています。

今回は「刃牙」のキャラが目を引く「体験の哲学」です。

知識として勉強するのも哲学は非常に面白いです。
でも「哲学を日常生活にどう活かすか」というのは難しい課題です。

日常に生かせる学問を「実学」と言いますが、哲学を無理に日常生活に活用して、
ある意味では「実用的」なものとして扱わなくて良いと思ってきました。

本書の中でも著者が導入で書いていますが「哲学をどう活かすか」ということを考えられて書かれた本で、哲学関連としては非常に珍しいと思います。

長い文章や難しい文章はありませんので、「哲学書」でなく、通常の「実用本」としても読めるところが面白いところです。

【詳細】本書の内容、および感想

「人生は体験の束」である。

もしあなたが体験を意識せず薄ぼんやりとしか味わっていないならば、
あなたの人生もまた薄ぼんやりとしたものとして過ぎ去っていくだろう。

普段見過ごされている日常的な体験に目を向け、その体験を意識して味わっていきよ。

p.28

ひとつひとつの「体験」を意識する

日常の出来事、「感じて」ますか?

ものを入手することで得られる感動は、だんだん薄まっていきます。
これはみなさんも実体験として感じることでしょう。

例えばずっと欲しかった時計を買った。初めて買った時は、嬉しくなって眺めている。
でもだんだんそれが普通になって、扱いもだんだん雑になって…ということは多いと思います。

初めて買ってもらったおもちゃはなんですか。
初めて買ったゲームは。
記憶を思い起こすときに、きっと買った「もの」自体より、それを通して友達と遊んだ体験の方がきっと記憶に残っていることでしょう。

年老いて思い出すことは「体験」や「経験」のようです。
年老いたときに、あとで振り返って「思い出せるように」、一つ一つの「体験 」を「噛み締めて」いくことが大事と言います。

どうでもいい体験?

ぼーっと日常をすごている?

気づいたら、時間が過ぎてて漫然と過ごしていることがよくあります。
気づいたら、youtube見てた、ぼーっとしてたらテレビ終わってた、あれ?今日花に水あげたっけ?・・・このようなことが起こる原因は「どうでもいいから」です。

毎日仕事してますが、1日10時間ぐらい働いてます。(残業込みで)
忙しくて、気づいたら時間が過ぎてる、ことが多いです。
なんか「あっという間の10年間」という感じです。

こんな状態が続けば、気づけば60歳になっていて、「あれ?なにしてたっけ・・・いろいろあったけど」という状態になってしまいます。

「身体は習慣通り日常生活を営んでいるが、内面的には何も感じていない人間
(意識に注目すべき対象がなく、何の感覚も受け取っていない人間」のことを哲学の世界では
「哲学的ゾンビ」と呼びます

p.48

みなさん、哲学的ゾンビになってしまっていませんか?
そんな状態を改善するために「体験を意識して味わう」ことが大切と著者は言います。

まだまだ「体験」できていないことは多い

覚えてないことは、体験してないこと

夏ですが、最近「スイカ」はいつ食べましたか。どんな味でしたか、誰と食べましたか?
もし思い出せなければ「スイカを食べる」という体験を味わえておらず、ただただ過ぎ去ってしまっているのかもしれません。

あまり食べないスイカですらそうなら、例えば納豆や豆腐なんて、もう体験的には「食べてない」のと同じかもしれませんね。

本書には、最後にチェックリストというのがあります。
たとえば「食べる」という体験の中で、「フルーツ」だけでも40以上あります。
知ってていて、食べたことがあるものもあれば、「知らない」フルーツもあります。

食べたことがあっても、「体験した」かどうかはまた別問題で、もし覚えていなければ再度しっかり味わって体験してみましょう、というのが本書のメインの主張です。

「どうせ似合わないから」という理由で
サングラスをかけたことがなかったら、サングラスをかけてみたら、新しい自分を発見できるかもしれません。

「体験」が自分を作る

体験して、身につけていったものが「自分」を作る

個人があって経験があるのではなく、経験があって個人がある

p.165

哲学者の西田幾多郎は「純粋経験」という考え方でこのような考え方をするようです。

「なにかをする」そのこと自体が、幸福につながるのでれば、
「体験」自体を喜びと感じることができるのであれば、
一人一人の「幸福」が実現されるのではないでしょうか。

体験はあえて言語化しなくてもよく、ただただ「体験する」「感じる」ことに集中することで今までと違った自分が発見できるのかもしれません。

終わりに

今日は
【感想・レビュー】「体験の哲学」を読んで ”体験”を再定義しよう
という内容を書きました。

この本を読んでも気づいたら、過ぎ去ってしまっていますが、
例えば食事の時、今までスマホ、テレビ見ながら食べてることも多かったですが、
「食べる」ことを意識して、よく噛んで、味わって食べるように意識しています。

全ての日常生活に取り入れるのは少し難しいと思いますので
何か特定のジャンル(食事、運動、映画、など)で取り入れてみてはどうでしょうか。

では、またー。しゅたっ!

体験の哲学紹介

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