こんにちは。にんにんです!
「僧侶」(モンク)と聞くとどんなイメージがあるでしょうか。
袈裟をきて、世俗から離れた生活をおくる人々ーそんなイメージかもしれません。
実際に彼らの修行は厳しく、普段働いている私たちとは違う世界に感じられます。
しかし、モンクの考え方は自分に集中して、自分軸を持つことかもしれないと、この本を読んで思いました。


どうしても周りの評価、世間の目は気になりますね



”自分”に集中する技術があれば、ラクになるかも
今回紹介する モンク思考 自分に集中する技術 はこんな人におすすめ!
▶︎色んなことに気が散って集中できない人
▶︎周りの評価が気になって「自分」がブレていると感じる人
とても分厚い本で、全ては紹介しきれませんので、自己分析のところを中心に紹介します
それでは、いきましょう!


書籍紹介


タイトル | THINK LIKE A MONK モンク思考 自分に集中する技術 |
著者 | Jay Shetty(ジェイ・シェティ) 浦谷計子 訳 |
出版年 | 2021年9月 |
ページ数 | 569ページ |
出版社 | 東洋経済新報社 |
価格(税抜) | 1,800円 |
トータル評価 | |
読みやすさ | |
実用度 | |
本棚度 | |
読書時間 | 約4時間 |
僧侶になるとは、心のもちようを意味するのであって、
本書、p21
それは誰でも実践できることだ。
【全体】読んでみての感想


何が君の幸せ?何をして喜ぶ?
わからないままおわる?そんなのは嫌だ!
アンパンマンマーチ 詞:やなせたかし
有名なアンパンマンの歌です。この質問に答えられる人は、どれだけいるのでしょうか。
「自分」は何が好きで、何が得意か。何が嫌いで、どういう人になりたいか。
そんな質問の答えを、就職活動や転職では必ず考えます。”自己分析”ですね。
「自分」をイメージする時、鏡に映った自分を想像する人も多いと思います。
でもその鏡が曇っていたりすると、正しい姿が見えないですね。
同じように、「自分のありたい姿」もいつの間にか上司や家族が期待する「理想」を自分に重ね合わせて
「作り上げて」しまっているのかもしれません。
本書では、「自分」に集中して、自己を見つめることの大切さと、その手法(瞑想)について、書かれています。
キャリアや転職などの時に、「自分は本当は何がしたいのか」をわからないと、不幸な転職になってしまいます。
何を大切にしたいのか、それを達成するために、どんな仕事がしたいのか、どんな働き方をしたいのか。
人生100年時代やセカンドキャリアがよく言われている今。
この本で紹介されている「モンク思考」が考える助けになります。
【詳細】本書の内容、および感想


著者紹介


https://en.wikipedia.org/wiki/Jay_Shetty
「僧侶」と聞くと、丸坊主で、袈裟を着ている人、という予想をしていました。
ですので、著者の写真には少し驚きました。
大学で、金融会社を志望して、インターンなどで就職活動をする、「普通の優秀な学生」でした。
しかし、友人に誘われて行った講義で、僧侶の話に感銘を受け、僧侶の道に興味を持ちました。
その講義で講演をしていた人(ゴーランガ・ダス)は、インドのMITと呼ばれるインド工科大学卒の、
いわば「エリート」でした。
そんな人がなぜ、僧侶という全く逆に思える道に入ったのか。それが非常に著者の興味をそそったそうです。
僧侶になるには、世を捨て、ずっと修行をしている、という人だけをさすのではなく、
心の持ちようをさす、と感じ、現代の誰しも必要とすることなのではないか、と思われました。
実際に僧侶たちと同じ時間を過ごす中で、当たり前の生き方に疑問を持ち、どっぷり浸かっていきました。
現在では、フォーブズの「世界を変える30歳未満の30人」の1人に選出され、
ポッドキャスト、企業への講演などを通して、「モンク思考」を広める活動をされています。
「モンクマインド」⇄「モンキーマインド」


モンキーマインドは、自分という定まったものがく、考えや問題が、あっちこっちに行ってしまう状態です。
社会やメディアからの「こうあるべき」というイメージによって、私たちの心は乱されます。
考えすぎる、問題を先延ばしにする、不安に悩む・・・こういったことはモンキーマインドの状態です。
モンキーマインドと、モンクマインドの比較が紹介されていますので、一部抜粋・要約します。
モンキー・マインド | モンク・マインド |
物事の枝葉を見る | 物事の本質を捉える |
人生の助手席に座っている | 意図と自覚を持っている |
愚痴・比較・批判 | 優しい・思いやり・協力的 |
考えすぎる・先延ばし | 分析する・明確な説明 |
細々気にする | 整然とする |
目先のことを考える | 先々の利益を考える |
きまぐれ | ビジョン、目標がある |
ネガティブ感情を増幅させる | ネガティブ環境を分析する |
自己中心的 | 他者貢献的 |
マルチタスク | シングルタスク |
恐怖・怒り・不安に支配されている | 感情をコントロールしている |
快楽を求める | 自制する |
一時しのぎをする | 根本的な解決をする |
普通の学校では、計算や読み書きを初めに学びます。
僧侶の修行では、一番初めに呼吸を学びます。
呼吸は一生続けるもので、怒りや不安で乱れます。
「根本を学ぶ」ということの1つですね。



わかってても、今日はこっち、明日はこれ・・と忙しく過ごしてしまいます
「根っこ」は何か?
自分ってなに?アイデンティティー


1920年、社会学者のチャールズ・ホートン・クーリーは、次の通り述べています
わたしは自分が思っているような人間ではない。
P.36
あなたが思っているような人間でもない。
わたしはあなたにこうだと思われていると思っている人間である


https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Cooley
自分のアイデンティティーは、他人にこう思われているだろうという自分の考えでできています。
あくまで考えているのは「自分」ですが、自分で自分を客観的に見るのは難しいです。
周りから「にんにんって、一人で考えることがすきだよね」と、多くの人から言われた場合、
いつの間にかそれが「自分」だと思っていることはないでしょうか。
「他人は自分を写す鏡である」というクーリーの理論は、昔の理論ですが言い得て妙ですね。
私は現在企画で、チームリーダーをしています。
そういったときに、チームリーダーとしての役割を求められて、その役割を「演じて」いるのではないですか。
結局は満足できずに、自信をなくす結果になることも多いのではないかと思います。
「他人から求められる自分の姿であろう」とするあまり、自分の本来の価値観をそこなっています。



私はリーダーの役割を与えられていますが、
毎日向いてないと思ってます。
人をマネジメントはする必要がありますが、
したくないですし、できないと思っています。(苦手)



ただ、それを求められるので、
そう「あろう」と思いますが・・・
他人の期待を排除して、自分の生き方を求めると、おそらくもめます。
家族や親、社会からの要求と乖離があると、人間関係が悪くなるリスクがあります。
ただ、それを実行できたら、得られるものは大きく、チャレンジする価値があります。
では、明日仕事を辞めて、瞑想の世界に入れ、ということではありません。
少しずつ、色が徐々に変わっていくように、他人軸から自分軸へ移動していけば良いのです。
そのために「自分の内面をみつめる」ことが大切です。
周囲からの意見や期待や義務をなくしたら、どんな声が聞こえてくるでしょうか。
なりたい自分に近づくために


他人の意見を全く聞かない(ブロック・シャットダウン)のがいい、ということではありません。
雑音にフィルターをかけて、他社から学ぶ、こともあります。
一番いいのは、内面から見つけた自分のなりたい姿に近い人と、付き合う、ということです。
朱に交われば赤になる、という言葉もあります。
幸福な人の近くに住むと、幸福度があがるという検証結果もあります。



私はかけだしサイクリストです。
友人にガチサイクリストがいるので、
一緒に連れ出してもらったり、
アドバイスもらっています^-^
ネガティブな感情や怒りをコントロールする


私は、ネガティブ思考です笑
パーティーなどは苦手です。
ネガティブはイメージは日に日にやってきます。
本著では「自分を見つめること」の重要性が書かれています。
その中で、ネガティブな感情への対処法も書かれています。
- ネガティブな感情を「見つける」
- ネガティブな感情を観察するために「止まる」
- 感情や思考の処理を「切り替える」
1週間、ネガティブな思考を書き出してみると、観察することができます。
自分がなぜ不安なのか、恐れているのか、どう対応すべきか。
感情を吐き出したいように吐き出すのが自由ではなく、
好き放題にいう気持ちから解放されることが「自由」です。
「怒る」と自分全てが、怒っているように思いますが、
「私は怒りを感じている」という切り替えて、不安や怒りを感じている自分を客観視しましょう。
「自分」のキャラクターを分類してみる


本書では、「ダルマ」という考え方が紹介されています。
上図で示される関係性で、ダルマにしたがった生き方ができると、自分らしい生き方ができます。
人はなんでもなりたいものになるわけではない。
p.196
だが自分自身になることはできる
人間のパーソナリティを4つに分けて、それをヴァルナと呼びます。
- リーダー
- クリエイター
- メーカー
- ガイド
巻末に簡単なテストがあり、答えることで自分の区分を知ることができます。
私は「ガイド」でした。知識を得て、それを共有して、人を導いしていく、というものです。
やはり「リーダー」は一番遠かったです笑
おわりに


今日は、
自分軸を持つ”モンクマインド”とは?『THINK LIKE A MONK (モンク思考) 自分に集中する技術』紹介
というテーマで書きました。
求められる姿に、合わせていく。
それが真の自分と遠いと、達成はできませんし、辛いものになります。
自分のパーソナリティの分析や、日々の出来事を客観的にみることで、
他人の評価や目を通して、ではない、”自分”を発見できたら、と思います。



少しずつ、自分をみつけていきましょう
本日も読んでいただきありがとうございました。
ではまたー、しゅたっ!
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