1日は24時間しかありません。
どのように使うかは人それぞれですが、できればタスクを少ない時間でこなして、
新しい仕事や趣味に取り組むことができたら良い、ということは誰でも思いますよね。
この「東大式時間術」は目的を短時間で達成するための時間の使い方について述べられています。
著者は東京大学の大学生でありながら、勉強法や学習方法を広める「リアルドラゴン桜プロジェクト」を運営されています。
受験勉強は特に時間との戦いなで、いかに効率よく成果を上げていくかが需要です。
社会人とは少し感覚がずれるところも正直ありますが、
参考になる部分はありますため、「忙しい」「やりたいことをする時間がない」という人は参考になります。
「この本はこんな人におすすめ」
▶︎「やるべきこと」はあるのに、やることが多すぎて、うまくこなせない
▶︎タスクを達成するための時間管理術が知りたい
書籍紹介

タイトル | 東大式時間術 |
著者 | 布施川 天馬(ふせがわ てんま) |
出版年 | 2021年7月 |
ページ数 | 256ページ |
出版社 | 扶桑社 |
価格(税抜) | 1,500円 |
トータル評価 | |
読みやすさ | |
実用度 | |
本棚度 | |
読書時間 | 約2時間 |
本当に効率的に仕事を終わらせていこうと思ったときには
東大式時間術 布施川天馬 著 扉
ムダを省く、効率を上げる、やる気を出す
とう三種類の方向での努力が必要になるのです。
【全体】読んでみての感想

「やることがおおい!」と思われたことはありませんか。
私は日々思っています(笑)
平日は朝8時から大体21時ぐらいまで働いていて、それでもやるタスクが多くて、追いつききれていないです。
企業は間接固定費削減のために、一人あたりの粗付加価値を上げる必要があります
つまり1人ができるだけ多くの仕事をして、多くの利益を上げられる体制です。
仕事も属人化しがちなので、「個人商店」のようになってしまいがちです。
そのなかで時間をうまく使いこなして、タスクを時間内に仕上げることができたら、
他の新しい仕事もできますし、新しい仕事を「考える」時間も持つことができます。
有休や家族のための長期休暇も取ることができるかもしれません。
また自宅でも家事や雑務に追われて、「ゆっくりする時間」が取れていな人も多いのではないでしょうか。
この本で書かれていることは、やることを細かく設定して、タスク化、作業化して、
作業スピードを上げる手段が書かれています。
同じような悩みを持たれている方は一度書店で手にとってみてはいかがでしょうか。
著者紹介

著者の布施川さんは、東京にお住まいで決して裕福ではない環境の中、金銭的な理由や家庭の事情で「東京大学」を目指すことを選択されました。
吹奏楽や生徒会でも忙しくされている中、アルバイトもしながら国立大学国内最難関の東京大学に
自己流の時間管理術を実践して入学されました。
国立大学は五教科七科目勉強しないといけません・・・大変です。(私立や県立は三教科ぐらいが一般的です)
現在はその方法を受験生に広める「リアルドラゴン桜プロジェクト」や、
YouTubeチャンネル(下記リンク)を通じて子供達に無料で授業をされています。
https://www.youtube.com/channel/UCrrJPoGhM4gjyqC6Nda9gUw

【詳細】本書の内容、および感想
本書は3章に分割されています。
その中の内容を簡単に紹介していきますので、気になるところがあったところは本書をお読みください。
ムダな時間を減らす

「考える時間はムダだ」と著者は言います。
一瞬、え?となりましたが、納得しました。
これはもちろん会社などで、戦略を練ったりすることとは別の話です。
例えば、北海道にいきたいとして、そこにいく方法を考えます。
いろんな方法がありますが、そもそも「目的地」が決まっていないと何も進みません。
北海道でも旭川なのか、札幌なのか、釧路なのか・・・
乗り換え案内アプリのように、現在地と目的地がわかっていないと、いく方法を「考える」ことはただの時間のムダです。
札幌駅に次の月曜の17時に行くために、札幌空港月曜の13時に着く
札幌空港に13時に着くために行くために、羽田空港の12時の便に乗る
羽田空港の12時の便に乗るために、、東京駅に9時に行く・・・など、
目的を達成するために必要な手段を一つ一つ精査して、考えていくことが「思考」です。
もちろんこのように単純な目的だけではなく、業績を上げる方法や、商品戦略など、いろんな「考えること」があります。
その時でも漠然と「業績を上げる」だけではなく、
売上数を上げるのか、値上げをするのか、変動費を下げるのか、固定費を下げるのか・・・など、
具体的な「目的」に落として、考えないと、堂々巡りになってしまいます。
手段が思いつかない時は・・・ブレイクする

目的を達成するための手段がなかなか思いつかない時は、ブレイクしましょう。
ブレイク方法としてはいくつかあります。
睡眠不足ではいいアイデアは思いつきませんので「昼寝」をしてみたり、夜早く寝てみましょう。
また散歩することもいいです。
私は現在週に3日ほど在宅ワークをしております(コロナの関係で出社率が低下しています)
そのため、気をつけないと1日中家から出ないこともあります。
それではアイデアも出ませんし、ボーっとしてしまいますので、休み時間などを使って散歩をしています。
散歩することで外の空気を吸うので、リフレッシュできますし、また血流が巡るのか、やる気が出てきます。
自分の得意な時間、場所、条件を見つける

得意な時間

私は仕事が終わるのが遅いですが、遅くても11時には寝るようにしています。(できれば10時には寝たい・・)
その代わりに、朝早く起きます。朝は外も静かなので、集中できますし、不思議と「優越感」があります-^-^-
自分の「ゴールデンタイム」はいつでしょうか。
朝ですか、昼食後ですか、それとも夕方でしょうか。
自分の得意な時間帯を見つけて、そこに負荷のかかるタスクに取り組むようにすれば効率が上がります。
重いタスクは、ゴールデンタイムのベストコンディションで対応しましょう。
得意な場所

自分が集中できる環境を作ることも大切です。
脳は、同じ場所で仕事をし続けると「ここは仕事をする場所」と思うそうです。
よって、同じ机で、勉強したり、仕事したり、ゲームしたりするのはお勧めしません。
場所の関係で難しければイスの位置や、机の上の位置(花瓶など)、工夫して「環境」を覚えさせることが大切です。
また、気分が乗らなければ思い切ってカフェなどに行って、スマホの電源を切って「集中するしかない」環境をつくるのもいいかもしれませんね。
得意な条件

仕事モードに切り替えるための条件を見つけることができたら強いです。
私の場合は、実は「制服」を切ることです。
会社のオフィスは服装自由なのですが、私はいつも制服をきて仕事しています。
洗濯物が増えるので嫌なのですが、そちらの方が「仕事モード」になって集中できます。
また仕事モードに入れる「音楽」などを設定してみてもいいですね。
これをしたら仕事!みたいなものが作れると集中度が上がります。
「休憩時間」はしっかり休む

休憩時間になっても、打ち合わせが長引いて、お昼休みが取れなかった。。。なんてことはよくありますね。
その場合に「まぁ仕方ない」といって休憩を取らないとかえって効率が悪くなります。
休むべき休憩時間はしっかり休みましょう。
休憩時間は「休憩する時間」であって、「休憩してもいい時間」ではありません。
「休憩時間」は次の作業時間に繋げるための大事な時間です。「自由時間」とは違います。
手段が「わからない」のか「知らない」のか

私は現在会社で商品企画を行っていますが、異動してきたばかりなので、いろんなことを知りません。
A商品の利益を上げる、というタスクがあったときに、その商品の現在地を知らないことには戦い方も分かりません。
ライバルはだれか、どの得意先に売れているのか、なぜ売れているのか・・・
そのような「知らない」状態で、考えてもこたえはでませんので、まず判断材料を集めることから始めます。
判断材料を揃えた上で、「考える」ことを始めないと、答えは出ません。
他の商品で利益が上がっている商品がどのように利益を増やしていたのか、などもヒントになります。
そのように自分がこれから挑むタスクに挑む方法が「わからない」のであれば、いろんな材料を揃えて考えましょう。
一方「知らない」のであれば、誰かに聞いたり、判断材料を集めることから始まります。
「前日の続き」から始める

仕事やタスクを「やる!」モードに入るのは、紹介した方法を使ってもやはりパワーが入ります。
飛行機も離陸してから1000メートルの高度に上がるのに多くの燃料を使います。
スムーズに仕事に入る方法としておすすめできるのが「きっちり仕事を終わらせない」ということです。
これは意外に思われるかもしれませんが、前日からの流れをゆっくり繋げることで、スムーズに当日始めることができます。
「今日はまず昨日作っていたパワーポイントの資料のアニメーションを作って、関係者に配布することから始めよう」
ということができたら、「今日は何やろう」というところから始まらないので、1日の仕事への入りがスムーズになりますね。
終わりに
今日は
「東大式時間術」を読んで タスクを達成するために時間を有効に使う
というテーマで書きました。
本ブログでは紹介しきれていなかった、作業の密度を上げていこう方法や、時間への意識が
著者の経験をもとに書かれています。
受験生などの学生だけでなく、
本文中に私の具体例をあげて紹介した通り、社会人にも活用できる内容になっております。
「やりたい」という思いがあるのであれば、それは最優先で行うべきものだと僕は思います。
著者あとがきより
その前に「時間」という壁が立ちはだかるかもしれませんが、そのような時には、
この本のことを思い出していただければと思います。
では、またー。しゅたっ!
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