2015年と古い本ですが、コピーライターの佐々木圭一さんの「伝え方が9割」の続編がでています。
内容は前作+αになりますが、言い方一つでうまく伝える「技術」がコンパクトに書かれています。
変わらず使い続けられる技術ですので、読んだことない方は読むことをおすすめます^-^
この本はこんな人におすすめ
▶︎相手に上手く自分の要求を伝えるコツが知りたい人
▶︎部下や、家族とのコミュニケーションに悩んでいる人
書籍紹介
タイトル 伝え方が9割②
著者 佐々木圭一
出版年 2015年4月
出版社 ダイヤモンド社
価格 1,400円(税抜)

読みやすさ ★★★★☆(具体例が多いです)
実 用 度 ★★★★☆(すぐ実戦に使える本です)
本 棚 度 ★★★☆☆(時々読み返してもいいかもしれません)
読書時間 約1.0時間
伝え方は「センス」ではなく「技術」です!
扉
【全体】読んでみての感想

自分が何かを伝えたい時、私は「相手がこれをいったらどう思うかな」と思って依頼します。
これは私自身がビビりで、人にどう思われるかが非常に気になるからです。
嫌な顔されたら、どうしよう・・・などです。
しかし仕事でも家庭でも、1人ではまわせないので、人に何かを頼まないといけません。
本著で主張されている「相手のメリットになるような」、また「相手が答えやすい」頼み方をすることで、どうせ頼むにもwin-winで、相手に少しでも気持ちよく、スムーズに依頼を聞いてもらいたいですね。
【詳細】本書の内容、および感想
本書は、2部構成になっています。
そのうち前半部分の「7つの切り口」について紹介します。
「イエス」に変える7つの切り口
①相手の好きなこと

伝えるときに相手が好きなこと、心が動くような聞き方をするとyesが得られやすいです。
洋服店で、「こちら現品限りです」というと、人が触っているなど、のマイナスイメージがつきます。
伝えてる方も「申し訳ないけど…」という感じで言っているのではないでしょうか。
しかし同じ事実でも、「こちら人気の商品で最後の1着です」と伝えるとどうでしょうか。
買う方も、「買うなら早めに決断しないとな」と思いますし、
言う方も、「人気商品ですよ!」ということでポジティブな印象を商品に与えられています。
②嫌いなこと回避

自分がしてほしくないことを、「自分がしてほしくないから、しないで」というよりも、
してしまうと「相手にデメリットがあるよ」という伝え方をすると、
相手のメリットとして伝わりやすいです。
例えば、ベンチにペンキを綺麗に塗っても、誰かが触ると塗り直しになります。
そこで、「塗り立てなので触らないで」と書くよりも「塗り立てなので触るとペンキがつきます」とかいた方が相手に伝わりやすいです。
自分のメリット=相手のデメリットとすると、相手にその行為をしてもらわないようにできます。
レストランで子供が走り回っている状況を止めたい場合も、保護者に
「子供を走らせないでください」というよりも、
「熱い料理を運んでます。ぶつかるとやけどするかもしれないので、席に戻るよう言ってください」
と伝えた方が保護者にも走らせないメリットが伝わりますね。
③選択の自由

どちらを選んでも自分が選んで欲しいような選択をしてもらう技術もあります。
私は料理をよくしますが、メニューに悩むことが多々あります。その時に「何食べたい?」ときいても、「うーん」とか「あるもので」と言われることが多いです。
まぁ、買い物行くのは面倒なので、それでもいいのですが。
例えばご飯炊くのめんどくさい時、「カレーうどんか焼うどんどっちがいい?」と聞くと、相手に選んでもらえて、かつ自分がやりたくないことを回避できます。
子どもに早く靴を履いて欲しいときも、「早く靴はいて」というよりも、
「新幹線の靴とポケモンの靴、どっちがいい?」と言った方が 子どもも自分が選んで、自分ではいてくれます。
④認められたい欲

相手の「承認欲求」を使って、期待されたことは実施したくなる、という心理をつかって、
上手く伝える方法もあります。
例えば家で相手に窓掃除をしてもらいたいとき、
「窓掃除して」というよりも、「あなたなら高いところ手が届いて私よりうまいからやってほしい」と言った方が相手は、よろこんで掃除をしてくれます。
「やらされてる」という感情よりも、「頼られてるならやってやろう」という承認欲求が動機付けになります。
⑤あなた限定

「みんな」のなかの「1人」(One of them)ではなく、「自分」を頼られるとうれしくなるものです。
飲み会に誘われるとき、人数が集まらなくて困った時に、「人足りないから来てー」というよりも、「井上さんがいてくれると楽しいからきてー」と言われた方が頼まれた方も腰が動きます。
電気屋さんとかでも、「店内全商品30%オフ!」より、「個人宛にDMや電話がきて、佐々木様限定で30%オフです!」と言われた方が、「自分だけ特別にされてる」と言う感じが出てなんだか「得してる」と思うのではないでしょうか。
実際は同じことをいろんな人に言っているのかもしれませんが…
⑥チームワーク化

頼み事をされると「なんで私なの…忙しいのに」と思う人もいます。
そう思われると不公平感がでて、相手が嫌な気分になりますよね。
でも、「一緒に」という言葉を使うことで解消できます。
「飲み会の幹事やってくれない?」よりも「一緒に飲み会の幹事やらない?」と言った方が相手も、「お前も大変なんだな、手伝ってやるか」と思ってくれるのではないでしょうか。
皿洗い、掃除…いろんな場面で使えそうです。
⑦感謝

感謝は関係性が近いほど伝えるのが恥ずかしい場合もありますが、協力してくれることに感謝して依頼しましょう。
心理学で「行為の返報性」というものがあり、人は誰かに好意を受けると、その好意を返したくなるそうです。
してもらったら、返したくなる、ということですね。
これを活用して、今までの例と絡めて伝えることで、相手に気持ちよくこちらの依頼が伝わります。
頼み事をする時に「ありがとう」、やってもらったら「ありがとう」
当たり前かもしれませんが伝えるようにしましょう。
終わりに
今日は
【感想・レビュー】伝え方が9割② を読んで 相手本意の伝え方を学ぶ
というテーマで書きました。
人にうまく伝わらなくて、相手も自分もイライラしてしまっては お互いつらいですね。
私にも部下がいますが、どんどん本書で学んだコミュニケーション方法を実践して、
「伝える力」をつけていきたいです。
では、またー。しゅたっ!
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