こんにちは。にんにんです!
私の本職は製造業で現在商品・事業企画業務をしていますが、
本ブログを通してブロガーとしても活動しています。
情報発信の方法はyoutubeや他の媒体も多いですが、ブログは音声がなく、
「書く」ことで文字を通じて情報発信するツールです。
世の中にはこのように色々な「書く」仕事があります。
今日紹介する本は、その「書く」ことを本職とする方が、
実体験を例にして具体的に「書く仕事とは何か」を書かれている著作です。
仕事紹介や始め方だけではなく、心構えや仕事拡大の方法まで書かれていますが、
この記事では、その前半部分の「書く仕事とは何か」と「始め方」について紹介します。
もっと詳細を知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
今回紹介する 書く仕事がしたい はこんな人におすすめ!
▶︎書く仕事(特にライター)に興味があって、やってみたい人
▶︎すでにライターをされているが、今後もっと活動の幅を広げていきたい人
「書く」関係は以前「書くのがしんどい」についても、紹介していますので、合わせてご覧ください。

それでは、いきましょう!
書籍紹介
タイトル | 書く仕事がしたい |
著者 | 佐藤友美 著 |
出版年 | 2021年11月 |
ページ数 | 332ページ |
出版社 | CCCメディアハウス |
価格(税抜) | 1,500円 |
トータル評価 | |
読みやすさ | |
実用度 | |
本棚度 | |
読書時間 | 約2時間 |
この本は、文章術の本ではありません。
本書、扉 一部句読点追加。
この本を読めば、みるみる文章力がついたりもしません。
(中略)
これから書く仕事がしたいと考えたり、
長く物書きとして生計を立てていきたいと思うならば、お役に立てる部分があると思います。
【全体】読んでみての感想

書く仕事はたくさんあります。
ライターや作家さん、小説家や翻訳家。
ブロガーも書く仕事だと思います。
本書ではライターの仕事を本人の経験談を通して書かれています。
私が読んだ印象としては、ライターの仕事の中で「取材」の部分が非常に大きい、ということです。
「書くのが仕事」というと、作家のようなものをイメージして、
机に座って、書くことを考えながら、タバコとコーヒーを飲みながら、作業しているイメージでした。
しかし本書を読むと実際は、書く作業よりも、企画や、取材、テープ起こし、編集者との会話、など、「書く」以外の仕事が非常に多いな、と思いました。
本ブログも、仕事や資産運用に役立つ本や情報を発信していますが、「書いている時間」よりも「情報収集している時間」の方が多いです。
書く仕事の範囲を広めると、この対象が本だけでなく、人やイベント、お店などに広がります。
その際には相手がいる取材になります。ハードルが上がりますね。
「書く仕事」は、取材相手の想いを代筆するだけではなく、よりわかりやすい文章・方法で、発信します。
逆を言うと「自分」がユニークなアイデアを持たなくても、持っている人を手助けできる、
魅力的な仕事だな、と感じました。
今はyoutubeやvoicyなど音声メディア含め多くのメディアがあります。
ライターが活躍する雑誌やコラム(web)は文字、写真の「視覚情報だけ」で伝えます。
それがゆえに「伝わりやすさ」を視覚情報だけで成立させるテクニックが重要と感じました。
【詳細】本書の内容、および感想

著者紹介
著者の佐藤さんはテレビ制作会社を経て、ライターに転向され、著作も多い。
「わかりやすい文章」を書くライターとして知られています。
「編集・ライター養成講座」で講師をつとめ、人気の専任講座も持たれています。
書く仕事の種類
書く仕事と言っても、その種類は多様です。
本書の内容を元に、私なりにまとめました。
作家 | 作家以外 | |
主な職業 | 脚本家 小説家 ノンフィクション作家 エッセイスト | ライター: 書籍ライター webライター スポーツライター スピーチライター |
ネタ元 | 自分の経験、アイデア | 他者・イベントなど |
必要なもの | 発想力、表現力、伝えたいこと | 企画力、取材力、正確性、納期 |
収入 | ピンキリ 成果報酬の性格が強い | 雑誌:1.5〜2.5万円/ページ ニュース記事のインタビュー:2~8万円/本 |
イメージ | 職人性(スペシャリティ) アイデアを言葉に翻訳する | ビジネスマン 状況や相手の言いたいことを、再構築して伝える |
大きな違いは、ネタの出どころです。
作家は、自分の経験やアイデアを元に、執筆します。
よって、誰かを取材して編集して、というよりは、自分の中で完結するイメージです。
もちろん、ノンフィクション作家などは事実を調査したり、小説家でもストーリーの舞台の調査をする、など発生するかと思います。
一方でライターは、イベントや書籍、人物やお店など、書く対象を取材してネタを入手します。
相手が「書いて」と言われない限り報酬は発生しないので、受け身になります。
そのため、待っているだけではなく、自分が書きたいことを仕事にする「企画力」も必要になります。
ライターとして必要とされること
ライターは自分の意見を伝えるのではなく、対象(人・イベント・お店など)の言いたいことや
宣伝(PR)などを、文字や写真に起こして伝えていくことが仕事になります。
そのために、伝える相手に、伝わるように、言葉を選んで、書くことが必要とされます。
「まとめる」だけではなく、再構築して、事実を伝えます。
企画段階で、掲載される雑誌やwebか、企業のオウンドメディア(HPなど)が設定されます。
そこでターゲット(読み手)が設定されますので、その人に伝わるように書かないといけません。
私も投資関係の本を読みますが、
初心者向けの本は、基本的なことが中心に書かれており、私には知っていることですが、
これから投資を始めよう、と思う人には、役立つ書籍です。
amazonのレビューなどをみても、☆5をつけている人が一方で、☆1などの低評価でばらつきます。
本のレベル自体が低いと、全体的な評価も下がりますが、
このようなバラツキがでるのは、読み手のレベルと、
著者が想定していた読み手のレベルが異なることによって 出てしまう誤解によるものです。
その前提で、必要とされている「書ける」ライターは次の点が挙げられています。
- 間違っていない
▶︎レストランの住所や営業時間、イベントの開催場所など
間違うと読み手の不利益になります - わかりやすい
▶︎一回読めば、わかる文章でかけること。2回読まないとわからないのはNG - おもしろい
▶︎おもしろい文章の方が人を惹きつけられるが、これは必須ではない。(キリがない)
ライター仕事の流れ
ライターの仕事は自分だけでは完結しません。
次のようなステップを踏んで納品することになります。
- 依頼を受ける
▶︎出版社、ウェブ媒体、企業広報などから 条件を提示されて、合えば受ける。
▶︎必ず依頼者と、依頼者が意識する読み手がいるので、それに向けた文章を書く。 - 取材する
▶︎書く対象の人物へのインタビューや、企業への取材をする
▶︎作家のように自分の想い、を書くのではない
対象の情報を文章で補えるような文章を出す - 原稿を作る
▶︎原稿は、文章だけではなく、公開する前提の文章・写真・イラストのこと
▶︎読み相手を意識して、イラストがいいのか、文章がいいのか、決めて書いていく - 納品する
▶︎納期を守って、書き終える。納期を守ることは大切。
2.の取材をするの時にどれだけの情報を集められるかがら3.の原稿作りに大きく影響します。
ライターになるには
ライターとしてデビューするには次のステップが挙げられています。
ネットのフリーランスサイト(クラウドワークスやココナラ)でも仕事はありますが、
単発的なものや、テープ起こしなど、技術が身につかないものもあります。
- 書く仕事をしたいと宣言する
▶︎まずは宣言。声がかかるかもしれない。 - 知り合いのツテをたどる、誰かに師事する
▶︎仕事を紹介してくれる人々を頼っていく - 編集部、編集プロダクションで働く
▶︎出版社からの依頼を受けて、取材・編集するチーム。
▶︎ここで働いて経験を積んでいく - 学ぶ場所(講座など)にいく
▶︎書く技術と横の繋がり(仲間)を作る - ライター募集に応募する
▶︎雑誌や企画の募集に応募する。
一人で企画を持ち込んで、開拓していくのはハードルが高いので、
まずはできるところから1案件ずつこなして技術と信頼を蓄積してくことが必要です。
おわりに

今日は、
ライターの仕事丸わかり『書く仕事がしたい』紹介
というテーマで書きました。
本著では「ライターになりたい!」と決意している人には、役に立つ書籍だと思います。
どんな仕事か知りたい人にも、参考になります。
ライターの仕事のイメージは、「書くこと」だと思っていました。
実際は、書くために、取材や企画など、多くのステップが必要です。
一方で自分のペースで受注できるメリットもあり、柔軟な働きからが実現できます。
一度知るところからはじめてみてはいかがでしょうか。
では、また次のブログでお会いしましょう!
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